詩
藤森桂子
(「LOGOSNo.22」1991.5)
人に気を・・・・・・ 人に気をつかい過ぎた故に 病気になったと思いこんだ リューマチにおかされた人 ニコニコしていた顔が 怒りと憎しみと戦いに占領され 毒づく 他の人は自分よりももっと 心がけが悪かったのに 自分だけが病いで苦しむ 神も仏もないと・・・・・・ ああ 彼女は心の中に邪悪をかい始めた
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