ケニアISBの恵み
(ISB:国際共働聖書贈呈)
北川 節
(日本国際ギデオン協会 第一関東地区拡張委員・ロゴス教会責任役員)
「主は人の一歩一歩を定め 御旨にかなう道を備えてくださる」(詩編:37:23)
このみ言葉よりケニアISBのために勇気と励ましを頂きました。主はケニアへ導かれた世界のギデオン23人を確かにお守りくださり、現地ギデオンと共に贈呈目標の35万冊より豊かに44万958冊の大きな実りを備えてくださいました。主よ感謝いたします。
ナイロビ・ナクル滞在中(2/20-3/8)何のトラブルもなく毎朝6時の祈祷会から数々の学校(プライアマリー・セコンダリー・ハイスクール)や施設(病院、刑務所)での聖書贈呈全てを安全に導いてくださいました。
現地ギデオンの案内とドライバーの的確な判断は、標識の無い地方の厳しい道を無事目的地に行けたことや、毎日の奉仕が豊かに用いられたことに感謝致します。
ナイロビの一週間 2/22((日)〜27日(金)
主の日2/22はアフリカ・グロリア教会へ現地ギデオンの案内でボブと出席する。8時からのバイブル・クラスが終わる頃、子供たちも集まってくる。讃美歌のBGMjにのり緩やかなリズムに合わせて歌う声が美しく目も輝いていた。牧師の説教は力強く会衆賛美のハーモニーが印象的だった。日本のギデオンであること、メッセージを伝えた後トランペットで賛美をした。
2/23(月)〜27(金)学校の聖書贈呈39校
宿泊のサロバ・バンアフリックホテル近くの学校にはナイロビでも比較的裕福な家庭の子供たちが通っている事は靴を見て分かった。ナイロビ市街にある学校周囲のフェンス上部は針状の防犯装備が目立ち、校門入り口にはガードマンが厳重な警備をしている。
予めケニアの治安情勢不安定のことは知っていたが、ホテル出入り口は勿論、市街の各家庭のフェンス上部にも防犯用突起物が見られる。
立派な2階建て校舎のハイスクールのゲートを潜って待合室に入るとガラス越しにパソコン操作の人が見えた。校長の案内で各教室を回りギデオンの説明、日本のギデオンであることを「ハム・ジャンボ!ニナトカ・ジャパニ!」などスワヒリ語を交えて挨拶する。全員に聖書が手渡されてから教師のリクエストにより、黒板にチョークで日本語の挨拶のことばを大きな声と共に書き、最後にクワヘリ(サヨナラ)と言うと、彼えらは笑いながら「サヨナラ、アリガトウ」と手を握り白い歯を見せてくれた。
市街からハイウエイを飛ばし標高1700Mの大地へ向かうと辺りの景色の色彩が鮮明だ。湿度が無い高原の緑、畑や道、学校のグラウンドが赤茶色。ゴーギャンの絵が浮かび今も脳裏にある。 日中の赤道直下は38度C、でも日陰に入れば凌ぎやすい。だが日焼けは100%。カナダギデオンのスミスは1日で顔が真っ赤。クリームを塗ったが、頬は爛れた、高地の学校は今の時期快適だ。澄んだ空気、日陰は涼しい。しかし飲み水は日本と違う。水道水も口に入れぬよう注意を受けている。ギデオンは皆大きなミネラル・ウオーターのボトルを持参で奉仕をする。
丘陵の坂上から下の方にも校舎があり教室の窓はみな小さく電灯はない。校長室も同じです。傾斜した校庭に全校生が集まると、校長からギデオンが紹介される。日本から聖書贈呈に来たことを告げ、アフリカの空に向けラッパで讃美歌を吹く。アレルヤ!アーメン!全員呼応する。
小学校4年以上全員に聖書を手渡しする。サバンナに放し飼いの牛、山羊が寄って来た。牧場と校舎が隣り合っている。
2/27(金) 夕方はナイロビ牧師招待晩餐会がある。学校回りを早目に切り上げホテルに戻った。音楽担当のミカ兄からラッパを持参するよう言われ脇に抱えて車に乗る。中心街の国際コンファレンスセンターに到着。会場に入ると大きな円卓が用意され、牧師ご夫妻、ギデオンの180名が揃い晩餐会がスタートした。ミカ兄(フィンランドギデオン)のスワヒリ語によるテノールソロは素晴らしかった。続けてトランペットの番、2曲の讃美歌を吹奏し主を讃えた。ナイロビ教会の牧師はギデオンの働きに感謝と励ましを述べられた。ケニアのプロテスタントは40%、カトリックが30%、主の働きが実に増大することを皆で祈る。
2/28(土) 今日からナクル(12名)とモンパサ(11名)の2チームに分かれ、私たちナクルチームは貸し切りバスでナイロビの刑務所へ向かう。広いグランドに集合した服役者たちにギデオンからの挨拶、自己紹介のあとスワヒリ語と英語の聖書を全員に手渡しする。3310冊の贈呈ができた。ギデオンは彼らの更生のため共に祈った。ナクルチームはバスで宿泊地へ向かい、キャセイ・パシフィックホテルに着いた。
ナクルの一週間3/1(日)〜3/7(土)
3/1 (主の日) ナクルで一番大きなプロテスタント教会デリバランシー教会に現地ギデオンの案内で朝8時からの礼拝に出席(会衆1300名)。10時45分からの礼拝に出席(会衆1300名)。何れの礼拝も自己紹介。日本から聖書贈呈に来たことを説明する。
貴重な10分スピーチの時を頂いたので英語で話す。マキオ牧師がスワヒリ語で同時通訳をしてくださった。スピーチのあとトランペットで主の栄光を賛美した。アレルヤ! アーメン! の大合唱が礼拝堂に響いた。
聖歌隊と会衆の賛美「アレルヤ・サーナ、イン・ジーザスネーム」の歌は素晴らしかった。多くの決心者が前に出て共に祝福の恵みを受けた。
3/2(月)〜6(金) 学校の聖書贈呈34校
ナイロビ贈呈最後の日、現地ギデオンから「アンクルはハードだよ」と聞いていたが来て分かった。標高1800Mの熱帯サバンナ台地に点在する学校訪問はナイロビとは状況がまるで違う。幹線道路は良いが、一度学校への細い道に入ると凸凹が凄い。連日38度Cの炎暑で窓を開けたいが、乾期の道は容赦なく赤い土埃を巻き上げる。対向車が来たら大変。急いで窓を閉める。好評の中古日本車もエアコンが無いからだ。ペットボトルの水を飲むにも激しいバウンドにはコツがいる。
サバンナ高原の学校では背の高い生徒たちがグランドに出迎えてくれた。ギデオンスピーチ、ラッパで主を賛美する。ホテルに戻って鏡を見て驚いた。髪の毛が赤く、白のワイシャツ、ジャケットには赤い埃がビッシリ着いていた。ナクルの凸凹道も慣れてきた。道すがら小さな池から貴重な水を運ぶ人たちやドンキーが水や牛乳を積んだ荷車を引く姿に出会った。
ナクル最終日は牧師招待晩餐会がある。遠方の学校に贈呈(9校)してホテルに戻ったが一番遅かった。バーク団長が僕の顔を見るとラッパを持って直ぐ席に着くようにと言った。
シャワーを浴びる間もなくワイシャツと上着を替えて会場へ急いだ。140名程で和やかな晩餐会が催された。それぞれ自己紹介、挨拶に続き、牧師夫人のソプラノ賛美が会場を包んだ。ナクルの教会牧師からギデオンのケニアでの働きに感謝と励ましを頂いた。大きな取り皿に料理を受け円卓で語り合う。司会の合図で前に出る。トランペットで主を賛美。
ケニアISBを豊かに用いてくださった主に感謝をいたします。
「主を畏れ敬うこと、それが知恵 悪を遠ざけること、それが分別。」(ヨブ28:28)
「神をわたしの道を見張り わたしの歩みをすべて数えておられる」(ヨブ31:4)
ケニアの多くの人たちにイエス・キリストの福音が届きますように。ケニアの多くの人たちが教会に導かれ、イエス・キリストの救いに与り信仰者として希望に燃えた新しい生活に入ることができますように。主の栄光のために。アレルヤ。