“お祈り” 1月15日(日)
紫垣 喜紀
御在天の父なる神様
今日も健康を与えられ、敬愛する兄弟姉妹とともに聖日の礼拝を
守れますことを感謝します。
早いもので、お正月から二週間がたちましたが今年の年賀状を見直してみますと、
いつもの年とはずいぶん様変わりしているのに気づきました。
被災地のことを考えれば、喜びを表すのを躊躇された方が多かったようです。
私がいただいた年賀状の中に、ひときわ異彩を放つ一枚がありました。
福島県郡山市に住む友人から、「普通はがき」で寄せられたものです。
冒頭に、俳句が二句書かれておりました。
「放射能 明日の身知らず 重く生く」 「放射能 柿食う鳥も そっぽ向き」
そんな句が目に入りました。
そして、たわわに実をつけた柿の木の写真が添えられておりました。
汚染の恐れがあって誰も食べない柿の実なのです。
最後に、普通なら「2012年元旦」と書くところを
「不条理の二年目」と記されていました。
得体の知れないものへの、恐怖と憤りが込められておりました。
「ノアの箱船」「バベルの塔」・・・・・。
人類は自分の力を過信しては、過ちを繰り返してきました。
現代は、科学技術を過信しすぎています。経済合理性を追求しています。
そこに大きな落とし穴があるように思えます。
日本の原子力行政には、元々致命的な欠陥が指摘されていました。
放射性廃棄物の最終処分場を決めないまま、
原子力発電所を次々に増設してきたのです。
そんな危ういことを押し通してきました。
不幸な事故の体験を無駄にしないためにも
政治家や実業家が、こうした過ちを改め、
過ちをくりかえすことのないよう、お導きください。
被災地の人々が元の生活環境をとりもどせますように、
また、今年は天や地に大きな異変がありませんように、心からお祈りします。
今日は、那須塩原で「アジア学院」の復旧にあたられておられる
大津牧師から証言をいただきます。大津牧師を強めてください。
聞く私たちの心を開き、御言葉を素直に受け取ることが出来るようにして下さい。
きょう、ここに集えない兄弟姉妹を覚えます。
これらの方々にも、豊かな祝福がございますように、お願いいたします。
この感謝と願い、主イエス・キリストの御名によって御前に捧げます。
アーメン