「初めにLogos言(行動)ありき。」

ー新約聖書ヨハネ伝第1章第1節ー

(「LOGOS No.07」1989.11.7)

袖野 長之進

 ロゴス教会は昨年、八王子開堂5周年、山本牧師伝道生活50年を記念し、説教集「文学的神奉仕」を出版し、簡素な祝会を催した。今年は、またその前身牛込福音教会創設以来、100周年を迎える。11月19日には、記念礼拝後、昨年同様、祝会を催す予定である。会員の方々は勿論、多数の方々のご参加をお願いしたい。

 ご存知のように、ロゴス教会は角の窪地(隅の首石)に十字架もないUFOのような会堂で、キリスト者らしからぬ変人(?)たち(生臭牧師と俗物信者)によって、礼拝が守られている。キリスト教会、特にプロテスタント教会は、律法主義でなく福音主義で運営され、激動時代の状況に対応しながら、新たな発展の為に活動しなければならない。・教会は、自己充足的存在ではなく、優れて終末論的性格をもった存在だからである。

 そのために、ここ数年に変革された体制を列挙すれば、凡そ次のようである。
1.求道者も含めた聖餐式 2.第2.3.5聖日の信徒に開かれた講壇 3.第一聖日礼拝後の神学研究会
4.第3聖日の読書の集い(3年目) 5.礼拝前の教会学校 6.CNC(Challenge for New Culture)劇場(16回目) 7.月1回の会報ー3500部の発行(第6号)等である。これらは勿論、101年への歩み、やがて21世紀への歩みの為、宣教団体たるロゴス教会が、必ずしも授洗にこだわらず、世の為、人の為に奉仕する決断をしているということであり、言葉の厳密な意味で、原始教会への本質的回帰でもあるということである。

 山本牧師も齢80の声を聞き、往年以上に意気軒昂で、ますあす説教に磨きをかけていられる。英語学校時代に一度でも「わらじ」を脱いだディアスポラ(散っている信者)の皆さまには、「特段」のご協力を賜るようお願いしたい。

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