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書籍のご案内

ロゴス教会の山本三和人牧師、山本俊正牧師、中野光兄の著書を紹介します。

ロゴス教会ではこれまで5冊の書籍を発行しております。いづれも山本三和人牧師の証言などをまとめたものです。山本三和人牧師は2000年9月9日に天に召されましたが、93歳の生涯は神さまの御言を伝えるためにささげられました。


 神信仰の自由と真実を問う山本三和人牧師の話題作 

山本三和人牧師は世界の文学、ジイド、モーム、カフカ、シローネ、 サルトル、ドストエフスキーの作品とおして神反抗の文学が、 一 転して神奉仕にいたる逆説的方法を用いて聖書の真実に迫ります。また今日のキリスト教会とキリスト者の信仰意識 と生活に対する厳しい反省を促します。 どれをとっ ても読みやすくあなたの魂を激しく揺さぶります。

                          山本三和人牧師  (1938〜2000)   
  
 1908年(明治41年)1月2日生まれ。青山学院大学神学部卒業。1928年(昭和13年)千葉県大原福音教会牧師。1947年(昭和22年)東京・豊島区目白にロゴス教会およびロゴス英語学校創設。1983年(昭和58年)八王子・小比企町に新会堂建設、移転。2000年9月昇天。 


著者のことば

山本三和人
私はそれが何時であったか、もう忘れてしまいましたが、第二次世界大戦が終って
間もないころだったと思います。頼まれて岩波書店の書籍のカタログ雑誌に、
「書物の中の神」について10ページ足らずの文章を書いたことがあります。

丁度その頃、私はサマーセット・モームの『読書案内』という本を読み終わったばかり
でしたが、その書物の中に次のような言葉が記してありました。「ある書物があなたに
とって大切なのは、その書物があなたにたいして、どのような意味をもつかという、
ただその点だけなので、たとえあなたの意見が他の人々の意見と
相容れないことがあっても、そんなことは全然問題にならない」と。

モームのこの言葉に励まされて、「書物の中の神」について私の考えをまとめました。
いま、私が続けている『文学的神奉仕』のついての話は、その話の続きです。
即ち作家が作品の中で、自分と神との関係をどのような形で告知して間接的な神奉仕
の業に従事しているかについて、貧しい私の考えを聞いていただいているわけです。・・・(抜粋)

★ 書評

朝日新聞(1989年2月19日付)紹介記事

モームやカフカら作家5人の思想語る
『文学的神奉仕』山本三和人著
著者は1908年生まれの牧師。権威や形にとらわれない開かれた教会をめざし、反戦・平和活動を続けてきた。本書はロゴス教会の目白から八王子への移転・開堂5周年などを記念しての出版で、日曜ごとに教会で話したことの中から収録。サマセット・モーム、フランツ・カフカら5人の作家の思想をめぐって語りかける。

産経新聞(1988年12月1日付)紹介記事

信仰者としてのあり方を説く
◇山本三和人著『文学的神奉仕』(日本基督教団ロゴス教会出版委員会・1200円)モーム、カフカ、シローネという反キリスト教を標榜した文学者たちの思想の中に、かえって本当の信仰がある、あるいはキリスト教徒として反省すべき材料がるとし、信仰者としてのありかたを説く。ロゴス教会の説教の中から収録した。

文学の悲劇性から逆説的に聖書の真実を明確化
(「LOGOSNo.01」1989.4)

高木幹太(単立小羊教会牧師)

 この著作の表題は一見奇矯なものに見えるが、無神論の徹底としての反神論は、神から規定された人間の在り方に憤懣を覚え、それを破壊するという内実を持つ文学の悲劇性によって、逆にキリスト教を純化し、神奉仕にいたらせるという意味である。そしてそのような立場からジイド、モーム、カフカ、シローネ、サルトルの諸作品を紹介・解釈しつつ聖書の意味を明確化した23篇の説教が集められたのが本書である。

 これを読んで筆者がまず感じたことは、筆者の思索がいかに明晰で徹底したものであるかということであった。神反抗の文学が神奉仕に一転することをこれほど鮮やかに、自家薬籠化して叙述できる力量を持つ人がいったい存在しているのであろうか。

 筆者もそうであるが、文学作品を紹介・解説しながら聖書を説き明かす者は多いが、著者のように一貫した逆説的方法を用いて、これほど見事に聖書の真意を明確化し得る方を筆者は知らない。特に5、6年前に刊行された『カフカ夢譚』を読んでいる人なら、カフカに対する著者の解釈からされている部分がやはり最も見事であることに気づかされるであろうと思う。

 第二に筆者が感銘を受けたのは、文章そのものが省略することも付加することもできぬ自己完結的なものであると共に、忘れ難い英智に満ちた言葉がそこに鏤められているということである。その意味でこの著作はヴァレリーの言う「一人の読者に一度読まれる」密度の濃さを持っている。「百万の読者に一度読まれる」著作が多いこの時代に稀有な書である。ただドストエフスキーが取り上げられていないことが残念に思えた。

 第三に感じたことは無神論や汎神論を含み持つ仏教文学など、この著述の方法だけでは取り扱い得ないのではないかということだ。もちろん著者のそれへの深い造詣と思索は承知しているのだが、それにしてもこれは何という見事な説教集だろう。

●この文は、高木幹太先生が、『キリスト新聞』(1989年1月28日付)の「読書」欄でご紹介くださったものを転載させていただきました。感謝いたします。


                      『 文学的神奉仕』 『続・文学的神奉仕』
                   『カフカ夢譚』 『言葉の喪失』 『神への反抗』(復刊)

            特別頒布価格 1000円(送料別途実費)ご希望のかたは事務局までご連絡ください。

               

          

●『ロゴス往来 聖書の世界』1996年12月発行 山本三和人先生の礼拝証言と版画家・渡辺禎雄先生の版画作品を掲載 ●ロゴス宣教双書(U)「召命と応答」−信徒の証ー1996年発行

                                    

         山本俊正牧師著 2007年11月

山本俊正牧師は、2007年12月25日に新教出版社から新しい著書を発刊しました。タイトルは『アジア・エキュメニカル運動史』(1600円)で、50年の歴史を持つアジア・キリスト教協議会(CCA)の歩みを中心に、アジアにおける諸問題に対して教会はどう取り組んできたのかを宣教の視点から鋭く考察した貴重なアジア史です。アジアの一員として日本のクリスチャン必読の一冊です。是非、ご一読ください。購入ご希望のかたはお近くの書店または新教出版社・販売窓口、もしくはロゴス教会事務局へ。

                    ●

  中野 光 著  

 中野光兄、第13回ペスタロッチー賞を受賞  2004年10月

★ロゴス教会の中野光兄は永年に亘る教育界での優れた功績に対して2004年10月に教育界で最も名誉なペスタロッチー教育賞を受賞されました。この賞は広島大学が近代教育思想の父といわれるJ.H.ペスタロッチーの教育精神を生かし、優れた個人または団体を表彰する制度でこの年で13回目。これまでの主な受賞者は宮城マリ子、山田洋次、黒柳徹子、丸木政臣、俳優の佐野浅夫、アグネスチャンの方々。中野光兄は、和光大学、立教大学、中央大学の教授を歴任、傍ら日本生活教育連盟委員長として教育改革に貢献、また毎年、中国各地を訪問、日中間の交流親善に大きな力を尽くされてきました。                

『日本のペスタロッチーたち』 『ペスタロッチーをどう読んできたか』

『日本のペスタロッチーたち』  つなん出版:1800円

『ペスタロッチーをどう読んできたか』  つなん出版:500円

   書店にてお求めになれます。

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